器は生きています。そして、育っていきます。
唐津に限らず、器は生きています。心から心に、使われつつ、愛されつつ、人を和ませ、もくもくと働き、そして育てられていきます。
大切に愛され使われている器は、本当に和やかな姿になります。貫入(釉薬上に入っているこまかいヒビ)も柔らかな風合いを醸し出していきます。
器は日々使うことで、育ちます。土がしまり、しっかりと頼もしくなり、ますます使うのが楽しみになります。
器たちと過ごす日々は、誰にとってもかけがえなのない時間です。器と話をするように、日々、器を使ってください。
そして、土のあたたかさや、手触りを確かめながら、器との付き合い方を楽しんでいただけたらと思います。
土のあたたかさや、手触りを確かめながら、育てていきましょう。