陶磁器の底を糸切りで切り離したままの高台を何と呼ぶか。

古唐津の魅力・陶芸の魅力 技法
Charm of Old Karatsu and Ceramic Art
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陶磁器の底を、轆轤(ろくろ)から糸切り(しっぴき)で切り離したまま、削り加工を行わずに残した高台は、糸底(いとぞこ)、あるいは糸尻(いとじり)と呼ばれます。

轆轤(ろくろ)成形されたものを、より糸(しっぴき)で切り離す際にできる渦巻き状の痕自体は糸切(いときり)と呼ばれますが、この痕がそのまま残った高台部を指す名称が「糸底」または「糸尻」です。轆轤から切り離した際に底に残る糸切りの痕が、この名称の由来となっています。

糸切り高台とも呼ばれ、轆轤から陶器を切り離した際の螺旋状や波目の模様がそのまま残り、景色(鑑賞上の見どころ)として鑑賞されます。通常、切り離した後に高台部を削って調整しますが、手間を惜しんだかつての陶工たちがそのままの状態で焼き上げたものが受け継がれています。

特に、唐津焼の山盃は、この糸切り高台が魅力とされています。また、この糸切り痕は職人ごとに癖があり、誰が作ったかを判断する手掛かりにもなったそうです。

轆轤成形した器をより糸(しっぴき)で切り離す際にできた渦巻き状の痕について

、轆轤(ろくろ)成形した器をより糸(しっぴき)で切り離す際にできた渦巻き状の痕は、糸切(いときり)と呼ばれます。

この「糸切」について、以下のような詳細が確認できます。

  • 定義: 轆轤成形したものを、より糸(しっぴき)で切り離す際にできた渦巻き状の痕のことを「糸切」といいます。
  • 鑑賞上の見どころ: この渦巻きの方向は、茶入れなどにおいて見所の一つとされています。
  • 陶工の個性: この糸切の痕跡によって、どの職人が作ったかを判別できたそうで、人それぞれ癖のある模様になるとされています。
  • 唐津焼の事例: 唐津焼の山盃は、この糸切り痕がそのまま残された糸切り高台が魅力とされています。

また、この糸切りの痕跡がそのまま残された高台部分にも名称があります。

  • 轆轤から切り離した際に底に残る糸切りの痕が由来となっており、陶磁器の底を糸切りで切り離したままの削り加工を行わない高台を糸底(いとぞこ)、または糸尻(いとじり)と呼びます。
  • この技法は糸切り高台とも呼ばれ、轆轤から陶器を切り離す際に、しっぴきと呼ばれる糸で切り離した跡をそのまま残す技法です。
  • 通常、切り離した後に高台部を削って調整しますが、かつての陶工たちが手間を惜しんでそのままの状態で焼き上げたものが受け継がれており、その渦巻き状や波目模様は景色(けしき)として鑑賞されます。

関連情報

  • 高台(こうだい):器を安定させるために底につくられた台のことで、糸底(いとぞこ)とも呼ばれます。
  • 高台の種類:高台の技法には、粘土でつくった紐を後から貼りつけた付け高台(つけこうだい)と、轆轤成形後に底部を削り出す削り高台(けずりこうだい)の2種類があります。糸底(糸切り高台)は、削り高台の工程を省略した、あるいは削り加工を行わない技法の一種です。
  • 唐津焼の事例:古唐津の中には、高台を無釉にし、底を糸切りに仕上げた茶碗の例が見られます。また、弓野焼では、藩政期から高台作りが許されず、「庭切」と称して糸切り仕上げであったという階層的な区別がうかがえる例もあります。