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日本陶磁史年譜

「吉備津の開窯」から「鎌倉源氏時代」

【原文】吉備津の開窯 同天平七年三月十日、入唐大使多治比廣成、留學生吉備真備、僭玄昉等歸朝するや、彼地より伴ひ來りし陶工菜、備中國吉備津に於いて開窯し施釉の陶器を作りし傳へらる。行基焼 大僧正行基は又山背國清閑寺村字丸山(愛宕郡)に於いて、...
日本陶磁史年譜

「遣唐使始まる」から「唐三彩の陶器を作る」

【原文】遣唐使始まる 推古天皇の十五年七月三日、大禮小野妹子を隋に派遣されしが、爾來我邦より遺唐使なる者の一行屢彼地に渡航することゝなり、之より又製陶の發展を促かす媒介となったのである。法政改革時代筥陶司を置く 孝徳天皇の大化改新の際に於い...
日本陶磁史年譜

「百濟の高貴を招く」から「瓦工を献し奉る」

【原文】百濟の高貴を招く 雄略天皇製陶を盛んにすべしの聖旨あり天皇の七年歸化人西漢才伎(テビトは工人の意)歡因知利より、斯技に巧なる者韓土に多き由を奏聞す。天皇仍つて吉備の上道臣弟君に副使として遣はし、百済の陶部の高貴なる者を連れ帰り、河内...
日本陶磁史年譜

深湯瓷

【原文】深湯瓷 允恭天皇の四年九月九日、詔して探湯(誓湯)に依って各人姓氏の詐胃を正すことなつた。それは當時の迷信思想にて人々沐浴齋戒の上神に盟ひ、決して詐らざるの證として中の熱湯に手を浸して験する法にて、此頃より又弘く民間に行はるゝに至り...
日本陶磁史年譜

三韓出兵時代=唐津焼の始

【原文】三韓出兵時代=唐津焼の始 仲哀天皇の九年、神功皇后三韓(當時の朝鮮は馬韓、辰韓、辨韓に分立)を出兵せられ、其年の十二月肥前の上松浦の港(後の唐津)に御凱旋あるや、従ひ来りし韓土の陶工此地に帰化して製陶せるもの、これ後年唐津焼と稱する...
日本陶磁史年譜

日本陶史年譜2

【原文】神代=天御中主神 我神代史に徹するに、天御中主命が海濱の真砂に白き物の附着してゐるを嘗めて味を知りたまひ、眞土を水にて掘り凹める土器を造り、それに海水を入れ火を焚きて眞砂を煎し、其湯固まりて塩となることを発見し給ひきっと開闢記に記載...
日本陶磁史年譜

日本陶史年譜

【原文】我邦民族の種別 我邦の陶史を記述するには、先づ有史以前の民族について、概念的にも其發祥を辿る可き必要が生じて来る。元來我が日本島國がもと亜細亜大陸の一端なりしことは、マンモスの如き動物の遺骨や、平戸野島のガマノセ貝發見等にても證明さ...
人類と焼き物の製作

人類と焼き物の製作

【原文】原始人と土器 抑人類が青銅器時代より以前に於て、土器を造り創めたることは頗る遠きものゝ如く、今之を考察するに、初期古石器時代のネアンデルタール人の長き元始生活漸く終り。クロマニヨン人種や、グリマルデイス人種の後期古石器時代に至り、絵...
焼き物とその分類

焼き物とその分類2

焼物の種類 現代では、焼物は大きく五種類に分けられています。すなわち、土器(Earthenware)、陶器(Faïence または Pottery)、硬質陶器(Iron Stone China または Hard Pottery)、炻器(Stoneware)、磁器(Porcelain)です。また、土器や陶器を「軟陶」、炻器や磁器を「硬陶」と大別する場合もあります。
焼き物とその分類

焼き物とその分類

【原文】焼物と其分類現代生活と焼物 吾々が生活上の要件である衣食住の中に、毎日缺ぐ可からざる食事の容器であり、又茶器であるところの焼物に就いて、概念的にも之が知識を備ふることは頗る必要であり。そして今や住宅の建築用材より、衣服の装身具にま焼...
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