2025-11

武雄系 武内窯

永尾の高麗窯~内田の古窯品

【原文】永尾の高麗窯 中通村なる犬走字永尾の高麗神稱せらるゝは今發掘さるゝものに飴色釉や灰色釉の目積皿のみにて、中には鐵描にて繪唐津風を文飾せるものもあり、頗る元始的の下手物を焼いてゐる。而して此永尾の韓人は、幾許もなく去っ神六山を越え、大...
武雄系 武内窯

各宮殿下の台覽~黒牟田系と内田系

【原文】各宮殿下の台覽 此展覧会は一般に非常の興味を喚起しめ、初日には秩父宮殿下同妃殿下台覽遊ばされしが、朝鮮李王殿下も亦台覽遊ばされ、二日目には朝香宮殿下台遊ばされた。而して三日間の参観者實に五千人といふ盛況であつた。第二回の大發掘 翌六...
武雄系 武内窯

武雄系 武内窯~東日社の展覽會

【原文】武雄系 武内窯塚崎 武雄は舊名塚崎(又柄崎或は墓崎と書きしものあり)稱し、肥前國杵島莊の主宰地にて開地頗る古く、此處の武雄神社の如きは聖武天皇の天平七年、仲哀天皇外三座を奉祀せるものにて、今より千二百〇一年以前の宮祠である。杵島の地...
唐津系 椎の峯窯

茶器に酔ふ~本場の高麗味

【原文】茶器に酔ふ 由來茶に酔ふ者はあらざるも、茶人は齊しく茶器に酔ふものである。故に白磁に於いては厭はるゝ斑点さへ其窯技の失敗が、陶器に至つては却つて珍重に値さるゝ得がある。是等の窯物は本場丈けに支那製には科擧的優品多く、且又之に巧妙なる...
唐津系 椎の峯窯

奥高麗~保護一貫せず

【原文】奥高麗 奥高麗といへるは。當時渡來の高麗燒なるものが釜山の草梁鎮邊の作品多かるも、此手はもつと朝鮮奥地の作を模造せしものとの見地より奥高麗と稱せるものにて、文明年間より天明まで其頃點茶盛んに行はれし時代の作品である。陶膚稍密にして釉...
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