2025-12

藤津系 嬉野窯

冬野の土器~藤津郡陶磁器工業組合

【原文】冬野の土器 此地は既に王朝時代より植物を焼きしが如く、又近年冬野の池畔よりも土器を發掘せしが、それは少くも千年以前の作品といはれてゐる。志田東山 久間の創始せられしは、明暦年間(1655-1658)韓人の子孫來りて陶器を作りし由傳説...
藤津系 嬉野窯

大音製~敷浪

【原文】大音製 而して朝鮮向き好況時代に於ける吉田山製品の三分の一産額(約二十餘萬圓)は、大串音松に依って製造されしいはれてゐる。當時美濃や尾張の製品も、亦朝鮮向として彼地に輸出せられしが、それが皆大音製の銘を記入して販賣されし如きは、如何...
藤津系 嬉野窯

吉田下窯築造~朝鮮輸出一手問屋定款

【原文】吉田下窯築造 其後斯業の發展と共に、十六人の窯焼の次男以下營業用の名義を以て、藩の許可を得ることゝなり、資本家副島彌左工門が、新たに下窯を築造せしは、文化年間(1804-1818)であった。而して窯焼は少しく資金を要する場合にも、永...
藤津系 嬉野窯

海江田侍從御差遣~窯焼の兼業權

【原文】海江田侍從御差遣 同十五年肥筑平野に於ける大演習舉行の際、總帥閑院宮載仁親王殿下には、産業御奨の思召を以て、特に海江田侍従を源六燒工場へ御差遣遊ばされたのである。 昭和四年十月には、又源六燒株式會社の組織に変更し、今や別府市流川通、...