釉薬・技法

釉薬・技法

志野焼とは(其の壱 生い立ち)

「百草土(もぐさつち)」〔注:美濃(みの)周辺で産する粒子が粗く耐火性のある胎土〕でざっくり成形し、その上に柔らかな膚合いの白い長石釉(ちょうせきゆう)〔注:長石を主成分とする白色系の釉薬〕をたっぷり掛け、釉下に鉄絵具(てつえのぐ)〔注:酸...
釉薬・技法

瀬戸黒

瀬戸黒〔注:美濃(みの)で発達し、黒釉の漆黒を生かした茶碗様式。窯中から引き出して急冷する技法が核心〕は、黄瀬戸〔注:美濃焼の一種。黄褐色の釉を呈する〕と同様に、桃山期に突然生まれたのではなく、室町期に培われた施釉と焼成の伝統の上に成立した...
釉薬・技法

古瀬戸の製作技術

瀬戸(せと)が中世日本で施釉〔注:器面に釉薬を施す焼成法〕の中心地となり得た第一の理由は、耐火度の高い良質の陶土に恵まれていたためです。周辺に豊富に分布する木節粘土〔注:瀬戸周辺特有の耐火粘土〕は、猿投山(さなげやま)をなす花崗岩を母岩とす...
スポンサーリンク